大隅新茶祭
堀口製茶が作る、大隅の新茶を是非、ご期待下さい!
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新茶の淹れ方のポイント
新茶は、渋みや苦みが少なく、逆に旨みが多いため、若葉のようなさわやかな香りがあります。
さわやかな香りとほどよい渋みを楽しみたい場合には、やや熱めの湯(80°Cくらい)でさっと抽出すると(蒸らし30秒程度)よいでしょう。
逆に、新茶初期の若い芽にはより多くのアミノ酸類が含まれていることから、新茶のうまみをたっぷりと楽しみたい場合は湯を70度くらいまで冷ましてからじっくりと抽出するのがよいでしょう。
新茶が推しな理由
新茶(一番茶)が一番おいしいとされる理由は、その育成速度と育成期間にあります。二番茶や三番茶が萌芽してから約1ヶ月で摘み取られるのに対し、一番茶は前年の秋整枝から半年ほどかけてゆっくりと成長し、たっぷりと栄養を蓄えます。これにより、一番茶は旨みや香りが格別に豊かになるのです。
また、新茶はその味わいだけでなく、贈り物にも最適です。新茶は「初物」としても扱われ、縁起が良いとされています。この理由は「八十八夜」という季節を告げる伝統的な節目に由来しています。八十八夜は立春から数えて88日目のことで、毎年5月2日頃にあたります。この日を迎えると、霜の心配がなくなり、季節は徐々に夏に向かっていきます。実際の茶摘み時期は地域によって異なりますが、一般的には関西地方がこの時期に茶摘みの最適な時期とされています。新茶はその豊かな風味と縁起の良さから、贈答品としても非常に喜ばれるのです。
新茶の美味しさのヒミツ その1
新茶が持つ強い旨みと甘みの秘密の一つは、秋から冬にかけてじっくりと貯蔵されるテアニンという旨み成分にあります。テアニンはアミノ酸の一種で、春になると茶の枝を通じて親葉から新芽へと運ばれます。この成分が新芽に芽吹かせるのですが、新茶に含まれるテアニンの量は、二番茶以降の茶葉の3倍以上とも言われています。
また、新芽を日差しや紫外線から守るポリフェノール(渋み成分)は比較的少なく、これが渋みを控えめにし、旨みと甘みを強調しています。そのため、新茶は特に豊かな風味を持つとされています。
新茶の美味しさのヒミツ その2
新茶を口にした瞬間に放つ、春の息吹を閉じ込めたかのようなフレッシュな香りは、その美味しさを語るに欠かせない要素です。
緑茶特有のこの香りは、新芽に含まれる300種以上の成分が複雑に絡み合い、青葉や花を連想させる香りを生み出しています。新茶の香りは、一冬の間じっくりと成長することで、旨味成分とともに豊富な香り成分も蓄積されるために、一層際立っています。この深い旨みと甘み、そして心を落ち着かせる爽やかな香りを、ぜひお楽しみください。